今週は「地域の文化にふれる旅」って事で、先月リニューアルしたばかりの「燕市産業史料館」にお邪魔します。北陸道・三条燕ICから5分とアクセスもよろしいっす。産業史料館なんて聞くと、かったっ苦しく考えがちですが、ここは中々楽しめますよ!まぁ、少々(?)マニアックではありますけどね。
実はヤン、以前にお邪魔したこともあるんで、今回はリニューアルした部分を回らせてもらいます。案内人は某局で「インディー斉藤」の異名を持つ、斉藤学芸員であります。またこの人もマニアック!!
リニューアルした部分は、燕の町工場をイメージしているとの事で、まず最初の館は「日本の金属・洋食器展示室」でございます。その名のとおり、日本の金属加工の歴史から、明治以降の洋食器文化の展示まで、マニアックに展示されてます。考えてみれば日本人にとっての「食器」って、箸と茶碗くらいしかなかったんだもんね。んで、明治になってから洋食文化が入ってきて、当然洋食器を日本人も使うようになったと・・・。
明治の最初の方は、輸入された洋食器しか無かった訳ですが、それがあまりにも値段が高い!んで、何とか国産で出来ないのかってんで白羽の矢がたったのが燕の職人さん達なんですと。当時の製品も展示されてるんだけど、舶来品と瓜二つ!精巧に模倣されてます。そんな腕を持つ燕の職人達だったのですが、ナイフを作れるようになるのはもう少し後のことで、それまでは刀鍛冶の人が作ってたんだって。スプーンが出来ればナイフだって作れそうななもんですけどね~。なかなか奥が深い世界の様です。
隣の棟は「一般展示室」
主に燕で作られた金属製品を紹介・展示しております。古くは明治期、戦時中に海軍に卸されていた洋食器。新しきは最新鋭ジェット機に使われている部品など、燕の技の粋が集められております。なかには懐かしの「イタリアン」の金属容器も展示されていましたよ。これ知ってるの35歳以上かな・・・?
しかしながらこの斉藤氏、洋食器や燕のマニアックな話題が実に豊富。多分われわれが、面白おかしく回れてるのも斉藤氏の説明があるからでしょうな。それもそのはず、展示物のほとんどをこの方が集めたらしいのです。一つのスプーンに百の物語を語っていただきましたわ。
続いて「体験質」
いろいろな金属素材の金管があって、その音色を比べてみたり、洋食器の燕らしく「自家製ミニスプーン」の製造体験も出来ちゃうのだ!特にスプーンの体験は、これだけをやりに来る子が多数!との斉藤氏の情報。出来上がった作品は当然持ち返れるので、よいお土産になるでっしょい。
そして新館の一番奥にある目玉が「伊藤豊成コレクション世界のスプーン館」でございます。伊藤豊成コレクションは世界的なスプーンコレクターであり、医師で画家でもある伊藤豊成氏(1915~2001)が約40年間にわたり世界各国から収集された大変貴重で魅力ある世界のスプーンなのです(HPからのコピペ!)。
まぁ確かに凄いスプーンコレクションであります。
「おそらく(これだけの規模の)スプーンの博物館は、世界でここだけ。」
と斉藤氏が自慢するだけの迫力であります。貴族がティータイムに使ったと思われる、ステンドグラスみたいなスプーンや、芸術作品のようなシャープなラインのスプーンなんかは、見てても「ほほ~・・・。」なんて溜息も出るのですが、昔アイス買うと貰えた「木のさじ」まで展示してあるのはいかがなものか?あのロッテとかエスキモーとか書いてあるやつですよ。さらにはどこぞの地方局の番組で、名も知らぬ少年が超能力で曲げたスプーンも展示してあって、もはやスプーンなら何でもあり状態!!うむむむむ、マニアの世界は深いの~~~~。
今回リニューアルした部分をご紹介した「燕市産業史料館」ですが、その他にもキセル愛好家達の聖地と言われる「丸山コレクション」など、マニアな見所多数!ただし、十二分にこの世界を堪能したければ、斉藤学芸員の解説を予約したほうが良いかも。素人には発見できない魅力を懇親丁寧に教えてくれますよ。
今週のおまけ・・・背脂ちゃっちゃ系ラーメンの元祖・燕の「抗州飯店」に行って参りまっした!久々に食べた本物の背脂ラーメンに感激してしまいました!汁まで飲み干してしまいましたわ。(詳細は動画にて・・・)
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