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北陸自動車道 糸魚川IC めざせ!日本初「世界ジオパーク」/青海自然史博物館

09年03月05日ONAIR

 この番組では、いろんなマニアックな美術館・博物館を紹介してきましたが、今回はわりかし正統派?「青海自然史博物館」をご紹介します。青海地域の地質、地形、動植物についての展示がメインだそうでございます。

 北陸道・糸魚川ICから約15分くらいですが、冬場のドライブは若干のゆとりを持って行動することをお勧めします。到着してまず目に飛び込んでくるのは、45tのヒスイの原石。建物の前にドドド~ンっと鎮座してございますわい。これ幾ら位の価値あんのかな?なんでも以前は自然のままに放置されていたのですが、世の中には悪いやつがいて、こっそり良い所を削ってもってっちゃうんですって。こりゃ~いかんって事で、この場所に移したんだそうな。

 現在は警報機も設置されているんで、もう悪さは出来ませんぜ!どっかの酩酊大臣が入り込んだら、すかさず警報音が鳴り響きます。気を付けろ!!

 毎度恒例なんですが、こういうトコを見学するときは案内人をお願いしてるのですが、今回は学芸員の茨木さんです。この方は以前、糸魚川の海岸でビショビショになりながら、ヒスイ探しに協力してくれた猛者であります。再会できてうれしい限りです。

 さて茨木さんの案内で1Fに入ってみますと、ズラリ石だらけ!博物館に展示してあるんですから、価値在る石なんだろうけど、素人目には違いがわかりません。でも、こういう時頼りになるのが案内人!一見何てことない石の中に、いろんなドラマを見せてくれるのだ!

 例えば、画像にもあがってます何の変哲もない石。よく見ると端っこの方に、飛び出た部分があるでしょ?あの石だけ、長い年月をかけて糸魚川にたどり着いたジュラ紀の石なんですと!石in the石!

 それから、組成はまったく同じなんだけど、色や性質が全く違う石達ね。有名なところでは、ダイヤモンドと炭なんかがありますが、宝石や大理石だって、そこらの石と組成的には全く同じものなんだそうな。なにがこの違いを生むかというと、内部に含まれる不純物の差。

皆さんのイメージするヒスイって何色ですか?通常緑色をイメージされる方が多いと思うのですが、ヒスイ本来の色はあくまで白。内部に含まれる不純物の種類によって、いろんな色のヒスイが存在するのです。赤・紫・白・グレーがかったもの&緑ね。ヒスイの塊だって、値段はピンからキリ!いい感じに混ざってるヤツが価値あるって寸法。知らんかった!などなど、ものの5分くらいで石の魅力に取り付かれてしまったヤン気まチームでありました。

2Fに上がると、いきなり洞窟!地下世界をイメージしたつくりになっているそうで、入り口部分は鍾乳洞みたくなってるのです。リアルに水滴がたれる音が聞こえてきて、かなりの臨場感です。

2Fの展示物は多種多様。もちろん石もありますが、化石や生物標本なんかも展示してあります。昨今の恐竜ブームで、化石も子供たちに人気ですけど、化石も地質学の一分野。シーラカンスやクロマニオン人の模型の前でも、茨木さんの流暢な解説が続きます。こんな所からも、地質学の懐の深さと茨木さんのポテンシャルの高さが伺えます。ただひとつ、建物前の巨大ヒスイ原石のお値段だけは答えてくれませんでしたけどね・・・。

さて、この青海自然史博物館のある糸魚川市。ユネスコが提唱している「世界ジオパーク」の登録を目指しています。もの凄くはしょって説明しちゃうと、地質学の世界遺産です。もちろん登録されれば、日本初!早ければ今年中にも決定されるかもしれないとの事。わが新潟県が胸を張って世界に誇れるお宝が、もう一つ増えるのはうれしいことですね!みなさんもジオパーク登録前に、糸魚川の石文化を先取りしてみては???

今週のMP3
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学芸員の茨木さん、あざした!! 金銀鉱石って、もっと金色かと思ってたよ。
とびでてる石だけがジュラ紀産。 アンモナイトなんかの化石もあるよ。
2Fは地下世界をイメージ。鍾乳洞。 これも石。しかも自然な形。不思議。
45tのヒスイ原石。$¥$¥ ウン億年前の糸魚川の山の様子。海じゃん!

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