夏休みも始まりまして、家族サービスをせっつかれてる御仁も多いことかと思います。子供さんたちが喜びそうな、遊園地やら海水浴もモチロン結構だと思いますが、たまには勉強にもなるレジャーはどうですか?ひょっとしたら自由研究にもなるかもしんないよ。
んで、今週のお勧めスポットは、日東道・聖籠新発田ICから約10分「清水園」っす。名前だけ聞くと、お茶屋さん??っと思ってしまうかもだけど、ここは由緒正しい新発田藩主・溝口公の下屋敷なのであります!大名のお屋敷ですぞ!隣接して、足軽長屋と武家屋敷もあるってんだから、当時のお侍の暮らしが垣間見えるかもね!
さて、まず始めに見学しましたのは清水園。1693年に完成してっていうから、約300年前ですよ。(後の明治期に修復)広大な日本庭園の中にいくつもの建物が配置されているんですが、メインともいえる書斎が現在改修工事中。建物の外側にネットがかけられていて、景観的にはやや残念なんですが、中に入って見学出来ますし、入場料も割安になってるんで、今が逆にチャンスかもよ。
書斎の内部は、意外にも質素な造り。時代劇のお殿様のお部屋みたいにきらびやかな装飾はありません。なんかもっと豪華絢爛な屏風とかふすまとかってのを想像してたんだけど、若干の拍子抜け。お殿様といえど、倹約に努めてたってことなのかな?
奥の間に、お殿様が座る座敷があるんですけど、その場所はやっぱり雰囲気あるわ。部屋の一部が一段高くなってるところに2畳ほどの座敷があって、そこにお座りあそばしてたんですと。確かにここから眺める庭園の景色は素晴らしいモンがありましたわ。
庭園にはここ書斎をはじめ、10棟以上の建物があるんですが、半分くらいが茶室。よっぽど溝口様は茶の湯が好きだったのね。どの茶室からも庭園の素晴らしい景観が楽しめる仕掛けになってるらしい。季節によって、また天候によって茶室を変えて茶を楽しむ・・・風流でよろしいですな~、さすが殿様!
清水園を出てお次は「足軽長屋」に向かいます。足軽って、鬼武者で言うと最弱キャラなんだけど、実際の身分も決して上流じゃないわけです。一棟の長屋に5~6家族が暮らしていたようです。造りは当然平屋で、3部屋台所&土間付。風呂はモチロン廊下も当然ありません。一部屋の広さも狭い。おそらく町人の長屋もこんなスタイルだったんじゃなかろうか・・・。時代劇で見る長屋のイメージにぴったりだわ。
長屋の横を流れる川辺で近所の奥様が井戸端会議をし、亭主は傘を張りながら、出世を夢見る・・・。なんだか目に浮かぶな~。さっきの清水園の書斎より、ヤン的には10倍感じ入るモノがあるのですよ。
んで、最後に行ったのが武家屋敷。どうやら当時の中流武家のお屋敷らしいんだけど、先ほどの長屋に比べれば大出世ってトコでしょう。こちらも平屋建てなんだけど、さすがに一戸建て!部屋数も多いし、立派な台所に庭まで付いてます。
現在の住宅事情と比べても、立派な部類に入るんじゃないかな。内装に関しては、いかにも質実剛健ってな印象。ここに住んでいた石黒さんも、おそらく高潔で立派な御仁であったのだろうと想像出来ます。縁側に座って庭を眺めながら、長男に剣術の稽古をつける姿が目に浮かぶわけであります。
時代劇なんかで侍の知識はあるものの、なかなかその存在を実感できるかって~と難しいっすよね。ここに来るとあまりの生活感に、ついさっきまでここに侍が住んでたんじゃねの?ってくらいお侍を実感できるから不思議。
ヤンの母ちゃん新発田出身なんだけど、ひょっとしてご先祖様がこの中のどれかに住んでたんじゃね~の?とか思っちゃったわ。
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左・足軽長屋、右・清水園 | 清水園の核心部へ続く道。 |
ここにお殿様も座られたのかも・・・。 |
この池の形が漢字の「水」になってるらしい。 |
待合所で休憩。 | 新発田藩縁のお宝。 |
足軽長屋。ここはなんかしっくりくる。 | 武家屋敷の縁側っす。 |