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今週は、「田舎体験」でございます!
言ってみれば、新潟県自体が田舎であることに間違いは無いですが、今回の田舎は、そんなあまっちょろいトコじゃない!
学校やお店が無いのはもちろん、つい最近まで冬場は隣の集落にさえ行けなくなる「孤立地域」だったのだ!
今でもラジオや携帯の電波がかなり怪しい!
そんな立地条件から、すべてのお家が冬場の燃料が薪!灯油は一切使わないトコなんだって!そういえば、全部の家に煙突付いてるわ!
そこで培われたのが、独自の「灰文化」と「生業」・・・一体何が体験出来るんだろう??
向かいましたのは、村上市・旧山北山熊田地区にある「生業の里」
ここで、この地区独自の文化や食の体験が出来るのです!
さて、その独自の文化・・・まずは「灰」
灰ってそもそも商品だったって知ってました?いろんなコトに使えるんだわ。
例えば、肥料として、灰汁として料理に・・・とにかく捨てるもんでは無かった。ちなみに「好色一代男」のモデルになって実在の男性も、この灰を商いすることで、一代の財を成すことが出来たと言われています。
なので、この地域のみなさんは、冬場大量に出る「灰」を大事にしてきたんですね。
そして・・・「生業」
先程言いました通り、冬場は完全に孤立する山熊田。
出来るだけ、衣食住・産物を自給自足させる必要があったわけです。その作業サイクルを「生業」と言ったそうです。(間違ってたらスイマセン)
そんな山熊田の文化が体験できるのが「生業の里」
シナの木の皮を原料にすべて手作業で織り上げる「しな織り」体験。
山間部の狭い耕作地を補うための伝統農法「焼畑」で栽培する「赤かぶ」など古くから受け継がれてきた生業(なりわい)をはじめとして、自然の恵みを活かす山里の暮らし、素朴な人情にふれてることが出来ます。
んで、我々が何を体験するかって~と、灰汁を使った黄金色のちまき「あく笹巻」作りっす!いったいどんなちまきなんでしょ!
作り方はいたってシンプル!
灰汁に3時間ほど漬けたもち米を、笹の葉で包んで煮るだけ!(笑)
ただ、笹に巻く作業が、結構大変!!1個巻くのに3分位かかる!!
計算では、一人20個のノルマなんで・・・こりゃ~時間かかるぞ~~って思ってたら、
「今日は機織りしてないん?」
振り向けば、観光でいらっしゃったマダ~ムの一団が!!これチャンスでしょう!!
「今日は機織りやってないんで、どうです?笹巻体験してみませんか??」
ちゃっかりマダ~ム達にも手伝わせて、64個の笹巻完成です!!(笑)
そこから煮るのに3時間かかるって言うんで、その間、100%山熊田産の食材で作ったお昼ごはん食べたり、その辺散歩したりして、実にゆったり過ごしました。
生業の里の隣を流れる大川の流れがまた良いんさ!!アタシ2時間位、ボ~っと川眺めてたもん。
そんなこんなで出来上がった「あく笹巻」!!
笹の葉を剥いてみますと、半透明の黄金色!!見た目は夏ミカンみたい!!この色が、灰汁の成分なんかな?
味付けは一切してないんだけど、
「まずはそのまま食べてみてください。」
ってことなので、言われたとおりに・・・。
「あれ?これ何?」
ほんの~~り味あるな・・・。苦いような甘いような香ばしいような・・・。とにかく食べたことない味。
んでもって、食感がまた独特!!同じもち米を使った「おこわ」や「ちまき」とは全然違う!!
B先輩やAちゃんと話し合った結果、一番近いのは「ういろう」かもって結果になりました。
とにかく他に表現しようのない「あく笹巻」でした。個人的には、砂糖しょうゆとかで食べてみたかったな。
アタシも色んな田舎行ったけど、山熊田は一味違ったな~。まるっと文化が違うから、軽く海外にでも行った気分になれますよ!
ドライブポイント:さんぽく生業の里
住所:村上市山熊田325番地