吉田東伍先生の肖像画。 |
記念館入口。 |
新潟英語学校の卒業証書。 | この館長の話がおもっしぇんさ! |
実に色んな研究書を出しています。 |
当時の有名人たちが書いた、今風に言うなら「帯書き」原稿。 |
名著・世阿弥十六部集。 | 吉田先生ゆかりの品。 |
自動的に最新のヤンの気ままにドライブを入手するには、左のバナーをiTunesなどにドラッグ&ドロップしてください。 ※iTunesはこちらからダウンロードできます |
YouTubeで取材の様子を動画で見る事も出来ます!ヤン気まチャンネルはこちらから ※環境によっては再生出来ない時があります。 |
今週は、偉人探訪シリーズです!
今回取り上げる偉人は、阿賀野市・安田出身の歴史家(?)吉田東伍先生であります。
先生の記念館が阿賀野市にあるってんで、早速行ってまいりました!
吉田先生最大の功績と言えば、「大日本地名辞書」の編纂!
明治初頭、日本にはどんな地名があって、どういう風にその名前になったのか等をまとめた本ってのは無かったんですと。
まぁ、少し前まで各藩で管理運営していたわけですからね。
ただ中央集権国家になってソレでは不味いってことで、国家事業としてこの辞典を作ろうとしていたそうです。
が・・・戦争やら、時間やお金がかかるってな理由で、ほっぽらかしちゃった。
そこでこの吉田先生が、全くの自腹&独学でまとめたのが「大日本地名辞書」だったのです!
実に13年の月日を費やし、原稿の厚さ5M、11冊からなる古今未曾有の大地誌!!なんと現在も刊行されているのです!!
国が投げ出した事業を、たった一人でやっちゃうって凄くね?!
そもそも吉田先生自体が破格の人!!
「学校の授業は、勉強にならん!」
って理由で、中学校を退学。
その後独学で、19歳で小学校の先生になっちゃいます!(なにそれ?)
しばらく水原の小学校に勤め結婚もしますが、いきなり退職して単身北海道に渡ります。(なんで?)
そこで思うところがあったのか、そこから歴史論文を次々に発表していきます。
当時の学界の大先生にかみつきまくって、それが評判になり、吉田先生の株もうなぎ上りになるのです!
そしてついに1909年、早稲田大学で教鞭をとっていた時、文学博士となるのです!
考えても見てください、中学中退ですよ!
その後どこかで学んだわけでもないんすよ!
全くの独学、図書館で得た知識のみで数々の論文を書き、博士にまでなっちゃったんすよ!しかもその後、天皇陛下より叙勲まで受けちゃってます!
今じゃ考えられないし、当時としても破格の「学歴のない博士」となったのです!
ちなみに、歴史学者・大日本地名辞書の編纂で名高い吉田先生ですが、日本の古い音楽・特に能楽研究に力を注いでいます。
佐渡に流された世阿弥の著書を収めた「世阿弥十六部集」は、近代能楽研究の出発点になりました。
現代の能楽家も、この本でお稽古しているらしいですよ。
その他にもいろんなジャンルの研究をしていた吉田先生。
とてもこの場では紹介しきれませんので、興味のある方は記念館をお尋ねください。
また館長がおしゃべり上手なんで、館長がいらっしゃるなら、是非ガイドをお願いすることをお勧めします!!
ドライブポイント:吉田東伍記念博物館
住所:阿賀野市保田1725-1