2020年3月19日 ONAIR
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今週は「新潟の匠に学ぶ。工場見学」でございます。
今回学ぶのは、加茂市の伝統工芸「桐箪笥」
やってまいりましたのは、三代続く桐たんす工房「桐の蔵」さんです。
ご案内人は、こちらの社長であり加茂桐箪笥協同組合理事長の桑原さんです。
「加茂の桐たんすって、いつごろから有名になったんですか?」
「作ってたのはそれこそずっと昔からなんだけど、有名になったのは、田中角栄さんだね。」
ん?って思うじゃん?
「角栄さんが郵政大臣の時に、お年玉付き年賀はがきの1等を加茂の桐箪笥にしたんですよ。」
それが評判を呼んで、加茂の桐箪笥がブレイクしたんだそうです。
やっぱ角栄さんの新潟愛ってのは凄かったんすね!
頼むぜ現役議員さん!
その頃は数百の業者が寝る間も惜しんで操業していたそうですが、今も残っているのは数分の一。
それでも全国シェア7割っつ~んだから、やっぱ凄いよね!
では、作業の様子を拝見させていただきましょう!
作業場は2階。
数名の職人さんたちが、それぞれの作業をしてらっしゃいます。
「じゃあ、なんかやってもらおうかな・・・カンナがけかな。やってみますか?」
いやいや桑原さん、急には無理ですて!ww
まず見本を見せていただきましょう!
さすがは職人さん、流れるような所作でのカンナがけ!
削れた木も向こう側が見えそうな薄さです。
桐箪笥の密封性ってすごいじゃん?
一つ棚を閉めると、他の棚が空気に押されて開いちゃうくらい。
もう紙一枚通さない精密さ。
それを生み出しているのがこの職人さんたちのカンナがけですよ。
アタシも見様見真似でやってみますが、どうしてもゲツラバッタしちゃう。
ここまで来るのに何年のキャリアが必要なのでしょう・・・。
「カンナがけって大事なんですよね。かける場所によよってカンナも全部違うんですよ。」
見ると、大きいの小さいの細いの・・・少なくとも10種類以上のカンナが!
う~~んスゲ~~~。
今度は1階に降りて、材料を見せてもらいます。
「桐の木ってどこから仕入れるんですか?」
今日はやたら食いつくKさん。
「この木は・・・津南ですね。」
「丸太の状態で買うんですか?」
「そうですね。」
「そうすると、木目の状態とかは分かんないですよね?」
「そうですね。やっぱありますよ、当たりはずれってのは。」
製材した板になった状態なら、分かりやすいんでしょうけどね。
ここでまたも食いつくKさん。
「これは何をしている作業なんですか?」
見ると、5cm位の板を5~6枚並べて、機械で挟んでおります。
「柾目がきれいになるように、一枚の板にしてる作業ですね。」
桐の木って、太いもので直径90cmくらい。
その外側5~6cm位の部分に、きれいな柾目が出るそうな。
んで、そのきれいな5~6cmの部分だけを切り取って、繋げて、見た目のきれいな一枚の板にすると。
みなさんのお家にある桐たんすの正面の扉や棚に使われているのが、この板!
「そこから作ってるんですか!?」
「その方がきれいに仕上がるじゃないですか。」
そりゃそうですが、その手間考えたらね~。
桐たんす=高級ってのが腑に落ちましたて。
家にも桐たんすあるけど、ばあちゃん以外使ってなかったもんな~。
これからはありがたがって、アタシも使わせてもらおうかな・・・。
ドライブポイント:桐の蔵
住所:田上町大字田上丙829-1