2008.11.27 ON AIR
北陸自動車道 能生IC
        寒くなってまいりましたなぁ~。今週はある意味「ガンバルマン系」のドライブなのかな。お出かけしましたのは、北陸道・能生ICから5分、能生川河口でございます。なんとここで「鮭のつかみどり大会」なるイベントが開催されているのです!
「なんでこの時期に川に浸かって鮭を獲らなきゃならんのじゃ!?」
と、若干グチをこぼしつつ、冬眠前のヒグマよろしく闘志を掻き立てるのでありました。(凍死にならないように気をつけよっと・・・。)
当日は天気も宜しく、思ったより寒くない。ポカポカって表現してもいいくらいの空模様。そんな陽気も手伝ってか、沢山の人達が来場されているようです。特に新潟県外の方が多いみたい。なんだか隠れた人気イベントだったのね。糸魚川の中村泰三さんもお仕事前に駆けつけてくれましてありがとうございました!おかげで気合はいりましたわ!

受付を済ませると、ゴム長を借ります。いわゆるウェイダーってやつですね。釣りをされる方はお分かりかと思いますが、胸まであるなっが~い長靴です。これを着用していないと大惨事になるのは目に見えております。なるべく股上の深いのを借りねば・・・。

ウェイダーを装着して能生川に目をやると、次から次に鮭が遡上しているさまが肉眼で確認できます。急流を遡る鮭の勇姿にしばし感動っす!思わず、
「がんばれ~!!」
って応援しちゃったもん。子供たちにこういう光景をみせてやったら感動するんじゃないかしら・・・。
さ~て、肝心のつかみどり会場ですが、どうやら川に直接入るんじゃないようです。そりゃそうですよね、小さい子供もいっぱい参加してるのに、そんな危険な事させられませんわ。
川を上ってきた鮭を、一旦特殊な漁具で捕らえ、メスは上流にある施設に持って行き人工授精を。オスは我々が待ち構えるイケスへ放されるのであります。なので、今回つかみどり出来るのは野郎オンリーってわけですな。イケスの深さもひざ下10cmくらいなんで、小さい子でも溺れる心配はありません。うん、よかった。環境面に一安心。

イケス周辺で待つ事しばし、どうやらヤンの組の出番のようであります。
「よっしゃ~!!大物ゲットしちゃうよ~!!」

みなさん我先にイケスのダイブしていきます。水温も、流れがないせいか、群集に撹拌されているせいなのか、さほど冷たくない。こりゃ~ええ按配じゃ!
ヤンの鮭ゲットの作戦はこうです。
[1] イケスの中央付近から鮭を岸辺に追い込む。
[2] 岸辺はやや浅いので、泳いでいる鮭の背びれを確認。
[3] 背びれの大きさから鮭の大きさを測り、ターゲットをロックオンする。
[4] 獲物を岸に追い詰めて捕獲成功!
ってなプランです。人によって作戦が違うのは当たり前で、ダイナミックに尻尾をダイレクトキャッチしている人、おもむろに抱きかかえる人等様々ですが、ヤンはより大物を選別しようってな作戦なんでありますよ。
なんとこの作戦が大成功!あっけないほどあっさり捕獲成功です!しかもサイズも80cm近い大物!岸辺に追い込むまでは大変でしたが、いざ捕まえる瞬間は、
「やる気あんの?」
ってくらいあっさり捕まえられちゃいました。これなら、女子やお子様達でも大丈夫だわ。


ゲットした鮭は、会場内にいる漁師さんにさばいてもらう事も出来ます。当然我々もお願いしましたけどね。ついさっきまで死闘を繰り広げた鮭ちゃんが解体されていく姿を見てるのも、動物と人間の共生関係を学ぶのにはいい教材かも・・・なんて思っちゃいました。ただ、ありがたがりつつきっちりお土産に持って帰りましたけどね。

会場内には、「鮭汁」や貴重な「生イクラ丼」なんかも味わえるので、是非お勧めしたい。ただ、家に帰ってから食べた鮭の美味さにはビックリ!昼間食べたイクラ丼の印象消し飛んじゃったもん!生の鮭(しかも獲れたて)ってこんない美味いもんなんですね!全然パサパサしてない!皮の間なんか物凄い肉汁!!身もしっとりしてて実に美味かったです!
聞く所によると、鮭の身を食べるんならオスの方が美味いんですと。この味を堪能できるんなら、野郎だらけの水泳大会も全然OKだな~と妙に感心してしまいましたわ。

能生川の鮭のつかみどりですが、人数さえ揃えば誰でもいつでも出来るそうなので、挑戦してみてはいかがでしょう?自分のしばいた鮭をかっ食らう・・・ワイルドな赤カブトにでもなった気分になれますぜ!
「能生内水面漁業協同組合」
住所:糸魚川市能生(能生川河口)
電話:025-566-4854