2009.03.19 ON AIR

日本三大奇祭『裸押合大祭』に参加したぞ!

関越自動車道 大和P.A.スマートIC

#その他 #南魚沼市
日本三大奇祭『裸押合大祭』に参加したぞ!

やってまいりました「ガンバルマン・シリーズ」あたくしヤンが体を張って、いろんなことに挑戦するこのシリーズ。今回は日本三大奇祭の一つ「浦佐毘沙門堂裸押合大祭」に参加いたします。歴史も伝統もあるお祭りなのですが、めちゃめちゃ激しい祭りなんですよ!一般参加もOKなんですが、その注意書きに「押合いによる怪我・事故等は自己責任とさせていただきます。予めご了承ください」とある。こりゃ~、気を引き締めてチャレンジしなきゃだね。

浦佐毘沙門堂は、関越道・大和P.A.のスマートICを利用して約20分。到着時にはすでに露店が多数出てまして、沢山の人で賑わってます。この光景もあと3時間ほどで、男たちの裸体でごったがえすわけであります。もちヤンも・・・。

浦佐毘沙門堂参門。2時間後修羅場。



とにかく気ままらしく、手ぶらでやってきた中年BOY一行。まずは、衣装を調達いたします。必要なものは、白のブリーフ・祭り用のステテコ・さらし・足袋。毘沙門堂のすぐ下の洋品店で全て揃うってんで、さっそくお邪魔します。店頭に祭りセット一式ワゴンに入って売られてるんですが、一般参加OKのためか、買い物客多い!やっとこさ店員さん捕まえて、

「祭りセット下さい!」

って言ったら、お上品そうなおばちゃんが、

「なに?BVD?グンゼ?」

って聞いてきます。どうやらブリーフのメーカーのことを聞いてるみたい。そんなもん迷わずBVDだろ!男は黙ってBVDだろ!

近所の洋品店にて衣装GET!



一通り祭り衣装揃ったと思ってたんですが、足りないものが一つ。足袋がない!毘沙門堂の境内は、安全面を考慮して雪が敷き詰められてるので、わらじがないと足が凍っちゃう!ベテランの皆さんもわらじ履いてます。どうしよ~・・・・・。

藁にもすがる思いで、JA浦佐のおねいさんに、

「すんません、わらじ売ってるとこ知りません?」

って聞いてみたら、

「う~ん、わらじ!?わらじはね~・・・。」

なんだか、よからぬリアクション。こりゃ~最悪裸足か?!って思っておりましたら、

「いくつ必要なの?一つならあげるよ。」

まぁぁぁ~なんて優しい方なんでしょう!浦佐の地で人の温かみを感じた瞬間でありました!

浦佐のJAでわらじを恵んでもらいました。感謝!!



集合場所に着いたら着替えタイム!参加者のおにいちゃんに声をかけて、着付けを手伝ってもらいました。一つ強烈だったのは、さらし!水に濡らしたさらしを、これでもかって位にギュ~ギュ~に閉め回していきます。これが冷たいの痛いの~で大変よ!でも衣装に着替え終わると、なんだか気が引き締まった気になるから不思議ね。よっし!がんばっぞ!!

さらしが濡れてて冷たいんすよぉ~。
浦佐の荒くれモノたち。(意外といいやつら)



7時20分、いよいよ我々の第一陣の出発です。暖冬とはいえ極寒の3月の夜です。ほぼ裸の男性陣、寒くないはずがない!巨大ろうそくを持った男性を先頭に行進するんですが、騒ぐか大声出してるかしないと寒くって我慢なりません!その際の掛け声が「さんよ~、さんよ!」って言うんだけど、意味はわかんないけど、絶叫します。だって寒いんだもん!

「さんよ~!さんよ!」って言ってないと、凍え死ぬ!


露天の出ている表通りを左折して、山門をくぐります。参道の両側からは、人の気も知らない笑顔のおっさん&おばさんが、景気づけのビールを二階からぶっ掛けてきます・・・満面の笑みで!こっちは必死なんだよ!

境内に入るといよいよ修羅場!お堂に入る前、4人一組になって冷水を浴び、体を清めるのですが、その順番待ちをしてる間に、もう押し合い開始です!もはや「さんよ!」なんて余裕はないね。しかもヤン達は、機材の関係上一番後の方にいたので、順番待ちが長い!当然長い間もまれる!10分も経ったでしょうか、気づいたら汗かいてやんの!そうなんです、巨大おしくら饅頭で体あったまったんですな!周りの猛者どもも、頭から湯気を出しております!

これは中に入れないよ!右中央の男性、顔歪んでるもん。


このあとお堂の中に入って、押し合いながらお札を貰うのがメインなんだけど、機材が入れないのと、ヤンが破損するのを防ぐため、お堂には入りませんでしたが、雰囲気だけは存分に味わわせていただきました。こりゃ~すげ~祭りだ!!



群集を囲む輪から離れて、お堂の様子を伺っていると、浦佐多聞青年団の団員のかたに声をかけてもらいました。いろいろとお話を聞くことが出来たんですが、詳しい話は本編を聞いてみてください。一つだけ「さんよ」の意味だけ紹介しましょうかね。「さんよ」=「参与」なんです。つまり、お堂にていただけるありがたいお札を、参って与えるって意味らしいよ。祭りの所作には、すべからく意味があるのですね~。



毎年3月3日に行われるこの奇才。全国的にはひな祭りで、女の子の日でありますが、ここ浦佐に限っては男たちの魂の祭りなのであります!数百年の伝統を守って、祭りを継承している浦佐多聞青年団に敬意を表して、今週はお開きにしたいと思います!

PS.もう参加はしませんので、誘わないで下さい・・・。年なんで・・・。

がんばれ!浦佐多聞青年団!
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