今週は「地域の伝統を学ぶ旅」でございます。やってきたのは、関越道・小千谷ICから約20分、長岡市・旧小国地区であります。小国といえば、雪国の逞しい知恵と努力から生まれた「小国和紙」が有名ですよね。
この小国和紙の製造工程を見学でき、尚且つ紙漉き体験まで出来ちゃうトコがあるってんで来てみたわけです。そこが「小国和紙生産組合」 工房の中には、沢山の職人さんたちが作業をしていらっしゃるようです。
今回の案内人は今井さん。職人さんっていうかアーティストさんってな第一印象。もっと頑固親父チックな方を想像していただけに、レイディースの登場は嬉しい誤算でありました。
まずは、小国和紙が出来るまでの工程を見学です。和紙の原料といえば「楮(こうぞ)」っていう木なのはご存知ですよね。この楮は、闇雲に山中から伐採してくるんじゃなくて、栽培してるんですと。しかも成長が早く、一年しないうちに大きくなっちゃう。洋紙の原料になる木材パルプを作るために、熱帯雨林の過剰伐採が問題になってますが、和紙に限っては実に生産的。地球に優しい紙なのであります。
で、この楮を柔らかい繊維状になるまで何度も煮ます。その後叩いたり、漂白したりして漸く紙漉きが出来るくらいの材料になるのです。原料の仕込が完成してから、皆さんご存知の紙漉きです。大きな水槽の中に木枠を入れて、紙を漉いていきます。その後紙を専用の乾燥機で乾かして出来上がりです。
各作業には、担当の職人さんたちがいらっしゃるのですが、皆さん実に所作が美しい!効率と正確さと速さを突き詰めていくと、人の動きはかくも美しくなるものなんですね~。紙漉きの職人さん然り、乾燥機に紙を並べてる方然り。見ていて気持ちいい。リズミカルに響く作業音は、マッスルミュージカルに通ずるモンがあるね。肉体で芸術を表現するってなイメージにおいてはさ・・・。
ひとしきり感心させられた後は、ヤンも紙漉き体験をさせてもらいました。最初に今井さんのお手本を見せてもらったのですが、いざ自分がやってみる番になると、どうも上手くいかない!
美しい紙ができるかの味噌は、いかに均等に繊維を敷き詰められるかってトコなんだけど、均等な厚さにするためには、均等に木枠をゆすらなきゃ駄目。しかもスピーディーに。これが難しいんだわ!今井さんがやると、ほとんど枠から水こぼれないんだけど、素人がやったらビチャビチャになっちゃうよ。重量も結構あるから、手も疲れてきちゃうしね。これ一日中やってるのは、相当な重労働ですよ。職人の世界は厳しいの~。
ある程度紙を漉き終わったら、ちょいとお遊び。(今井さんはいたずらって言ってた・・・。)桜の花びらを紙の上に散りばめます。するって~と、綺麗な花びら入りの和紙になるって寸法・う~ん、なんともおしゃれ!自分で言うのもなんだけど、出来上がりは中々のモノになりましたよ。楽しかったす!
PS. 取材中、隣の牧場(?)から牛が逃げ出すハプニング発生!詳しくはyou-tubeの動画をチェックするべし!けっこうビビルよ。
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YouTubeで取材の様子を動画で見る事も出来ます!ヤン気まチャンネルはこちらから ※環境によっては再生出来ない時があります。 |
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小国和紙生産組合の今井さん。あざした! | これが和紙の原料「楮(こうぞ)」 |
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何度も煮ると繊維状になってきます。 | 突如、牛乱入!!you-tubeへ急げ! |
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職人さんの紙漉き。実にリズミカル。 | 専用の乾燥機で乾かして完成なり。 |
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ヤンも挑戦! | 桜の花びらを散らしてみました。 |